徳島県協力隊を育てる会 会長 井上 俊吾さん(中喜来)が、令和2年度「外務大臣表彰」を受彰されました。
外務大臣表彰とは、国際関係の様々な分野で活躍し、諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をされ、特に顕著な功績のあった個人および団体について、外務省から表彰されるものです。
井上さんは、家電・携帯電話の量販店を経営する一方で、外務省や警察関係者の方々とのつながりを通して、平成5年の「徳島県 協力隊を育てる会」※の立ち上げ時から、青年海外協力隊事業のサポートに尽力されています。
※「徳島県 協力隊を育てる会」は、JICA(独立行政法人国際協力機構)から開発途上国に派遣された青年海外協力隊の隊員たちの活動や帰国後の支援などを行う会で、国際協力活動、途上国の課題解決に貢献する若者をサポートしています。
このたび、約27年間の永年にわたる精力的な活動のご功績が評価され、「外務大臣表彰」に結実しました。
活動の中で心に残っていることは、開発途上国に派遣された後、帰国した青年海外協力隊員たちの支援だそうです。「帰国した隊員たちは、途上国での生活を経験し、バイタリティや語学力、コミュニケーション力がさらに磨かれています。帰国後、徳島県協力隊を育てる会のサポートを通じ就職した官公庁や企業などで、その培った経験や能力を発揮して活躍している姿をみると、誇らしく思います。
その一方で、途上国の暮らしに慣れて、どんな状況でも生きていけるたくましさを身に付け、放浪する人々もいますが・・・」と明るい笑顔で、関わりのある協力隊隊員たちのことを語ってくれました。
また、「途上国の発展スピードは速く、日本の若者たちも広く世界に目を向けてほしい。語学力を高めて、精力的に世界の国の人々と交流してほしい。その中でも、松茂町は飛行場のある立地条件を生かして、徳島の国際化のリーダーシップをとってほしい。」と国際協力の大切さ、まちづくりについてもお話をいただきました。
この度、受彰したことを受けて井上さんは、「新型コロナウイルスの影響で東京での表彰式が中止となってしまい残念ですが、活動が認められ非常にうれしく思います。」と豪快に笑いながら答えてくれました。
「井上さんのように、1つの活動を長く続けていくためにはどうすればよいか?」と尋ねてみると、「ボランティアなど活動を継続して続けるためには、まずはしっかり仕事をして生活基盤を整えて、自立することが大切です。今後の国際社会を担う未来ある若者たちを応援しています!」と、力強いメッセージをくれました。
プロフィール
井上 俊吾さん(76)中喜来
趣味:人との会話(日本人、外国人問わず)、社交ダンス、ゴルフ
誠に、おめでとうございます!
これからも生涯現役で、ますますのご活躍をご祈念いたします。