松茂青果有限会社 代表取締役 田村 健一さん(住吉)が、「令和4年度全国優良経営体表彰」の経営改革部門で、最優秀の農林水産大臣賞を受賞されました。
松茂青果は、田村さんの祖父の代から3代にわたり町内の畑でレンコンやサツマイモを栽培しています。
現在は、18haの畑に加え、周辺のレンコン農家の収穫作業を請け負っています。
今回は、田村さんにこだわりのレンコン栽培などについて、インタビューさせていただきました。
この度は、農林水産大臣賞の受賞おめでとうございます!
受賞された今のお気持ちを教えてください。
受賞された今のお気持ちを教えてください。
まだ、あまり実感がないのが正直なところです。
祖父が松茂青果という会社を立ち上げて、祖父、父・母、僕で3代目になります。
祖父や父が会社を形にしてくれて、その土台を僕が引き継いだかたちなので、周囲の支えがあってこその受賞だと思っています。
祖父が松茂青果という会社を立ち上げて、祖父、父・母、僕で3代目になります。
祖父や父が会社を形にしてくれて、その土台を僕が引き継いだかたちなので、周囲の支えがあってこその受賞だと思っています。
これまでやってきたレンコンの委託堀を規模拡大しながら継続してやったり、これまでの事業にプラスして海外展開など新しいことをしたりしてきたことが評価していただけたのかなと思います。
田村さんが作るレンコンの特徴を教えてください。
食感が良くて、甘味と旨味が強いレンコンです。栄養価が高いのも特徴ですね。
自慢のレンコンですね!作るうえで工夫されていることはありますか?
体に良い、栄養価の高いレンコンを作りたくて、有機資材を活用した土壌づくりにこだわっています。
「オーガニック・エコフェスタ」(栄養価のコンテスト)では、2017年から6年連続最優秀賞を受賞されていると伺いました!
栄養価を高めるためには、土作りが大切なんですね。
栄養価を高めるためには、土作りが大切なんですね。
体に良いレンコンを作るうえで、土作りはとても大切です。
この付近のレンコン畑は、砂地で目が粗いんです。
そのため、成長するときにレンコンの表面にスジのような傷がよく入ってしまいます。
見た目ではなく、食味や栄養価で勝負したいと思って、土壌の改良を行いました。
この付近のレンコン畑は、砂地で目が粗いんです。
そのため、成長するときにレンコンの表面にスジのような傷がよく入ってしまいます。
見た目ではなく、食味や栄養価で勝負したいと思って、土壌の改良を行いました。
また、化学肥料ばかり使っていると、ほ場に負荷がかかってしまいます。
レンコンのサイズもどんどん小さくなってきているなと感じることもあり、有機資材を活用した作り方に変えました。
ICTを活用した、ほ場管理システムの導入なども受賞されたポイントと拝見しました。
これは、どういったものなんですか?
これは、どういったものなんですか?
5年ほど前から、農業機械メーカー「クボタ」の、ほ場管理システムを導入しました。
ほ場管理システムを使うと、スマートフォンから従業員全員が進捗状況などを入力できるため、情報共有がやりやすくなります。
ほ場管理システムを使うと、スマートフォンから従業員全員が進捗状況などを入力できるため、情報共有がやりやすくなります。
以前は、畑がたくさんあるので、作業情報を共有するのも大変でした。どうしたら効率よく仕事ができるか、ということはよく考えています。
実は、こうした有機資材やICTの情報は、兄が収集してきてくれているものが多いんです。
そうなんですね!ご兄弟3人で、会社を運営されているそうですね。
はい、3人で役割分担してやっています。
長兄が外を回っての営業や、情報収集、次兄と僕が現場で、ほ場の管理や段取りをしています。
長兄が外を回っての営業や、情報収集、次兄と僕が現場で、ほ場の管理や段取りをしています。
田村さんは、23歳のときに松茂町に帰ってきて、就農されたそうですね。
農業に興味がある方に向けて、何かメッセージをお願いします。
農業に興味がある方に向けて、何かメッセージをお願いします。
農家は、もちろん重労働で大変なこともたくさんあります。
でも、自然に囲まれて仕事をするなかで、土に癒やされることがあります。
大変なことも多い分、充実感も得られる仕事だなと思っています。
でも、自然に囲まれて仕事をするなかで、土に癒やされることがあります。
大変なことも多い分、充実感も得られる仕事だなと思っています。
今日は、お忙しいなかありがとうございました。
今後の益々のご活躍をお祈りしています!
今後の益々のご活躍をお祈りしています!
取材させていただいた日は天候が悪く、レンコンの収穫はお休みでした。作業場には、たくさんの収穫されたサツマイモがありました!